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人類とウイルスの戦い


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新型コロナウイルスの感染拡大が世界的な大流行(パンデミック)と認識されてから一年が経ちました。国内では緊急事態宣言の延長やオリンピック開催の是非が問われ、国外ではヨーロッパでの感染再拡大、インドや南アメリカ、アフリカで厳しい現状が続き、まだまだ新型コロナウイルス終息は遠そうです。こういうときこそ一人ひとりの心掛けが大事です。「自分が大丈夫なら良い」ではなく「自分自身と周りの大事な人のために」できることをしていきましょう。
 さて、ウイルスによる被害、というものはこれが初めてではありません。14世紀ヨーロッパのペスト、様々な地域で流行を繰り返すコレラ、1918年に流行したスペイン風邪にみられるインフルエンザなど、現在に至るまで人類は様々な病気と闘ってきました。その中に人類史上初めてにして唯一、根絶(こんぜつ)に成功したウイルスがあります。天然痘(てんねんとう)です。現在ではあまり聞きなじみのない病気ですが、感染力・※1罹患率(りかんりつ)・致死率はとても高かったようです。しかし、ワクチンが開発され、人々が接種することにより、流行が次第に収まっていきました。この方法は、今でこそインフルエンザなどを抑え込む手段として定着していますが、その始まりは強力な※2感染症(かんせんしょう)への対抗手段として確立されました。この「種痘(しゅとう)」と呼ばれる天然痘の予防接種の効果は絶大で、ウイルス撲滅(ぼくめつ)への大きな一歩となりました。これを記念して「対天然痘」として初めて予防接種が行われた5月14日を「種痘記念日(しゅとうきねんび)」と名付けることにしたそうです。
 人類にとって、ウイルスというのは手ごわい敵の一つです。しかし、かつて我々の偉大な先人たちはウイルスに挑み、その都度打ち勝ってきました。現在、新型コロナウイルスのワクチン接種も始まり、少しずつではありますが終息に向かって進んでいます。一日でも早くウイルスにおびえることなく生活できるように、自分たちができることをしっかりやっていきましょう。

※1罹患率・・・病気にかかる割合のこと。
※2感染症・・・病原体(細菌、ウイルスなど)が体に侵入して、症状が出る病気のこと。