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チャンスの女神には○○がない!?


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 いよいよ新学期が始まりましたね。夏休みが終わり、また新たな学びのスタートです。皆さん、気を引き締めて授業に臨んでくださいね。

 今回は、私の好きな言葉について紹介します。「チャンスの女神には後ろ髪がない」という言葉です。古代ギリシアのことわざで、ポセイディッポスの詩が基になったと言われていますが、レオナルド・ダ・ヴィンチが遺した言葉ともいわれています。
 「女神」とは書かれていますが、ここでいうチャンスの神は「カイロス」という男神を指すことが多いです。なぜ女神ではないのかというと、ローマ神話に登場する「フォルトゥナ」という幸運の女神と混同されたから、とか、様々な説があります。
 では、カイロスとはどのような神様なのでしょうか? ギリシア神話をはじめとする様々な作品や絵画、彫像から、カイロスはこのような容姿をしていたと言われています。

 「幸運」や「チャンス」の象徴であるカイロスは、出会った人が捕まえやすいように前髪が垂らされていますが、後頭部に髪がないので追いかけて捕まえることはできません。
 そこから転じて、「チャンスの女神には後ろ髪がない」には、

「自分のもとにやってきたチャンスは、すぐに掴まなければならず、あとから捉えることはできない」

という意味があるのです。
 しかし、私は、この言葉にはもう一つの意味が隠されていると思います。

「自分のもとにチャンスがやってきたときのために、日ごろから準備をしておかなければならない」ということです。

 少し話は変わりますが、三島市周辺の各中学校では、夏休み明けすぐに定期テストが行われました。皆さん、手ごたえはどうでしたか?
 テストが終わった後、皆さんには何よりも先にやってほしいことがあります。それは、出来なかった問題の解き直しです。実は、この解き直し作業にこそ、学力アップの最高のチャンスが隠されているんです!

 テストが終わったすぐ後は、皆さんはいろいろなことを考えると思います。
「あの問題、難しかったけど解けた! たくさん復習しておいてよかった!」など、過去の自分の頑張りを褒めるようなことから、
「もっとたくさん復習しておけばよかった…。」など、後悔に苛(さいな)まれることもあるかと思います。その気持ちが新鮮なうちに解き直しをしておくことで、モチベーションを高く保った状態で問題に取り組むことができます。
 また、テスト直後は「もっとこうすれば解けたかもしれない。」という、問題の解き方についての記憶も鮮明に残っていることが多いです。効率よく復習を済ませるためにも、なるべくテストが終わった後すぐの解き直しを目指しましょう!

 取れなかった点数を「失敗」として片づけてしまうのではなく、自分の学力の「伸びしろ」として考えましょう。

 これから、皆さんのもとには、進学や就職のタイミングなどで、大きなチャンスが訪れます。解けなかった問題を地道に解けるようにしていくことで、それらの問題は、高校入試や大学入試で自分を助けてくれる知識になります。さらには、「自分が苦手としている部分をきちんと克服できる」というスキルは、将来仕事をする上でも役に立つものです。

 いつかやってくるチャンスを掴めるよう、日ごろから万全の準備をしていきましょう!