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暗記の秘訣


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 三島市の各中学校では、もうすぐで後期中間テストが始まります! かわせみ校でも自習室を活用して勉強する生徒が増えており、目の前に迫ったテストへ向けて全力で挑もうとしている様子が伝わってきます!
 そんな生徒たちからは、「もっと効率的に用語を覚える方法はありますか?」「暗記することが苦手で…」などの悩みを聞くことがあります。  
 確かに、「暗記」という作業は、どの教科を勉強するにおいても重要です。そこで、今回は「暗記」のメカニズムについてお伝えします!!


◆脳にも「容量」がある!?

 皆さんが持っているであろうスマートフォンやパソコンには、データを保存しておくための記憶容量が設定されています。それを超えると、新たなデータのダウンロードができなくなります。そのため、不要なデータを自分で選んで削除し、必要な分の容量を確保する必要があります。皆さんも、新しいアプリやゲームをスマートフォンにダウンロードしようとしたのに、容量不足で上手くできなかったという経験があるのではないでしょうか?
 人間の脳にも容量があります。これについては数多くの研究が出ており、正確に「○○GB」と表すことはできませんが、私たちの脳は視覚・聴覚・触覚などを通して、常に膨大な情報を受け取っています。記憶したものを取り出すときに、情報が整理されていなければ、必要な情報をすぐに思い出すことができません。だからこそ、人間の脳は記憶したものを自動で忘れるようになっているのです。


◆「短期記憶」と「長期記憶」

 ただ、記憶には「長期記憶」と「短期記憶」の2種類があります。短期記憶はその名前の通り、情報を脳へ短期的に保管しておくものです。長期記憶は長期的に記憶することを指します。例えば、「赤信号では止まる」「賞味期限をすぎたおかしは食べない」など、普段我々が当たり前に行っていることは「長期記憶」に分類されますが、学校や三進で習う英単語や数学の公式は「短期記憶」にあたります。
 記憶の分類をつかさどっているのは、脳にある「海馬」という部分です。外から入ってきた膨大な量の情報のうち、海馬が「必要だ」と判断したものだけが、長期記憶として脳にインプットされます。その判断基準とは何でしょう?
 
 それは、「生きていくために必要かどうか」です。

「赤信号では止まる」や「賞味期限をすぎたおかしは食べない」といったことは、うっかり忘れてしまうとケガや病気につながります。私たちの身の安全や命に関わる情報は海馬の審査に通りやすくなります。学校や三進で習う英単語や数学の公式は、「忘れたら命に関わる」というものではありませんが、将来を切り拓いていくうえでは非常に重要なものばかりです。それを海馬に認めてもらい、「長期記憶」として脳に保管出来たらどうでしょう? テストのたびに苦労して勉強しなおすことは、大幅に少なくなるはずです。


◆脳をだませ!

脳を上手くだますことで、学校や三進で習ったことを「長期記憶」として覚えることができるようになります。以下に例を紹介します。

1, 一定期間の間にたくさん復習をする
→短期間のうち、高い頻度で触れている情報については、海馬が「こんなに短期間のうちにたくさん入ってくる情報ならば、自分にとって必要な情報に違いない!」と勘違いしやすくなります。海馬の審査期間はおよそ一ヶ月間と言われています。この間に海馬にどれだけ刺激と情報を送る込めるかがカギになります。

2, 「興味」や「感情」を上手く利用する
→例えば、お家の人から「この問題の答えを次の日も覚えていられたら、お小遣いの金額UP!」などと言われると、「え!?」と一瞬驚きますよね。感情が伴うと、海馬に刺激が与えられます。また、海馬が「この情報は重要だから覚えておこう!」と勘違いしやすくなります。興味を持って物事に取り組むと、海馬が活性化しやすくなり、長期記憶に繋がりやすくなります。


 いかがでしたか? 暗記の作業は地道で大変なイメージが強いですが、脳を上手くだますことで、効率的に行うことができます。そして、適切なタイミングで復習することが、海馬を活性化させることに繋がります。
 これは、学校の勉強だけでなく、英検などの資格試験などでも活かすことができます。皆さんも、自分の脳と上手く付き合いながら、これからもたくさんの知識を取り入れていきましょう!!