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自分で自分をほめたい


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2月4日より、北京オリンピックが開催されました。オリンピックと聞いて私が思い出すのは、女子マラソン選手の有森裕子選手です。彼女が1996年のアトランタオリンピックで言った、「自分で自分をほめたい」は当時流行語になるほど、大きな感動を生みました。この言葉が生まれる背景には、有森選手の壮絶な過去が影響しています。彼女は生まれたときに、股関節を脱臼していて、その矯正のため、走ることはすぐにはできませんでした。しかし、そういった経験があったからこそ、人一倍走ることへの憧れがあったのでしょう。高校・大学と彼女は陸上部に入部します。高校・大学時代は結果を残すことはありませんでしたが、卒業後に出場した大阪国際女子マラソンで当時の日本最高記録を出し、その名が全国に知れわたるようになります。その後は、1992年のバルセロナオリンピックに出場し、銀メダルを獲得しました。女子マラソン界において、64年ぶりのメダル獲得という華々しい結果を残した後、かかとのケガによって、走ること自体ができなくなってしまいます。有森さんは、メダルに向かって泣きながら、「ごめんなさい」とつぶやいたりしたこともあったそうで、彼女の選手人生は一度どん底まで落ちました。しかし、もう一度走りたいという強い思いから、彼女は手術を決心しました。手術は無事成功し、再び走ることができるようになりました。そして、オリンピックの選考レースであった北海道マラソンで、大会新記録で優勝、アトランタオリンピックの出場を決めます。アトランタオリンピックの結果は銅メダルと前回のバルセロナオリンピックと比べると、輝く色は変わりました。しかし、かかとのケガからの復帰とこれまでの自分の頑張りに対して、「自分で自分をほめたい」という言葉が生まれたのです。
私は、この言葉の真意を知り、今受験に向かって頑張っている中3生が、今後受験を終え、結果を見たときに、有森選手のような「自分で自分をほめたい」と感じて欲しいと強く思います。このような感情を抱くことができるのは、自分の限界まで挑戦し続けた人だけです。受験までラストスパート、最後の最後まで、努力し続けるものに、勝利は必ず訪れます。我々、三進教師一同全力でサポートしていきます。