私の好きなテレビ番組の1つに『博士ちゃん』というものがあります。子どもたちが、大人顔負けの知識で憧れの研究者や大学教授、その分野の専門家たちと堂々と、しかも楽しそうに話をしている姿にはいつも感心・感動させられます。その私が大好きなテレビ番組に・・・なんとかわせみ校の生徒が出演していたのです！！しかも2時間の特番の中で1時間ほど出演していました。この生徒は『生物の進化』に関する博士ちゃんで、東京大学博物館で東大教授と様々な動物の骨を見ながら、クイズを出してもらったり語り合ったりととてもわくわくしている様子でした。
この番組放送翌週のかわせみ校での授業の際、どうやってあんなに詳しい知識を手に入れたのかが気になり質問してみました。

Q　どうして『生物の進化』について調べるようになったのですか？
A　僕は小さい頃から恐竜や宇宙、科学に興味がありました。恐竜は2歳くらいから好きで、恐竜のフィギュアで遊んだり、図鑑を読んだり、博物館に行ったりしていました。現在もやっていることはあまり変わりません。恐竜や宇宙、科学の壮大さにあこがれがあるのだと思います。

Q　今は、どんな研究をしているのですか？
A　今僕は、ワニの生息地と骨についての研究を行っています。具体的にはワニの種ごとの生息地(水生～陸生)と肢(あし)の骨の形状に関係があるかどうかを調べています。なぜワニかというと、ワニは進化系図において、恐竜と近いということを知り、ワニを調べていけば恐竜のことがわかるかもしれないと思ったからです。スピノサウルスは水生か陸生か、二足歩行か四足歩行かもはっきりとわかってはいないので、進化の過程で大きな変化がある”肢”を使って研究してみようと思いました。ワニの肢の長さの割合から、傾向を探すのが楽しいです。いつかスピノサウルスの生息地を解き明かしたいです。

Q　将来の夢は何ですか。
A　将来は、宇宙飛行士になりたいと思っています。宇宙に行って、宇宙でしか体験できないこと、実験できないことをしてみたいです。これからは宇宙に関わることやAI、ロボット開発などを学び、研究していけたらいいなと思っています。

将来の夢が今の研究分野とは全く異なる世界であることにまた感心しました。『生徒たちの可能性は無限大(∞)！』ということを実感できたと同時に、我々教師は『生徒たちが好奇心、興味関心を抱くことのできる授業をいつも追い求めていかなければならない』と再確認できるとても有意義な機会でした。
かわせみ校　森田直人