以前、高校説明会で、高校の先生が中学生のうちに身につけてほしいこととして「語彙力の強化」というお話をされていました。
確かに知らない言葉が多いと、文章を読んでも意味がよくわかりませんし、正確なコミュニケーションをとることが難しくなることもあります。語彙力は読解力を伸ばす上で絶対に必要なものといえるでしょう。
ただし、語彙力といっても、新聞やニュースに出てくるものから文学作品で使われるもの、ことわざ、慣用句など膨大な数になるので、一朝一夕には身につくものではありません。自分の中でアンテナを張って、何だろうと思ったら調べる手間が必要です。
先日、将棋界において史上最年少で二冠を獲得した藤井聡太八段が、ある対局後に「実力からすると、望外の結果」と言っていました。あの若さでこの言葉を使っているのは単純にすごいと思いますが、もし「望外」とは何だろうと思ったら調べてみることです。そうした日々の積み重ねの中で、１つ１つ語彙を手に入れてほしいと思います。

さあ、辞書を手に取って、可及的速やかに、望外を調べてみよう！

香貫校　宇田徳紀