小学生の国語の授業で
とても嬉しく微笑ましいことがありましたので、お伝えしたいと思います。先日、私が小学4年生の教室に入るなり、生徒達が「先生、泣きそうになりました。」、「ジュウベエどうなっちゃうんですか」、「続きが知りたいです!」と言うのです。
さて、前回の国語の授業のことです。その日の授業のテーマは、「場面の様子をとらえる」です。そこで、扱ったのが川越文子(かわごえ ふみこ)さんの作品でした。ワークにあった文章は作品の序盤を抜粋したものだったのですが、主人公がものすごいスピードで走ってくる車にぶつかりそうになる時に飼い犬のジュウベエが主人公を突き飛ばして、身代わりになってくれたというシーンなのです。そして、ジュウベエはというと…不思議なことに体は主人公の目の前にあるのに心の中で会話をすることができるようになっています。問題では、その時の季節や主人公たちがどこいるのか、主人公の気持ちなどを文章中から問題を解く根拠を探しながら読み解いていきました。その時の生徒達の表情は真剣そのものです。中には、「あっ!ここだ!」と心の声がもれてしまう生徒もいました。解説では、「〇〇行目を見てみよう。そして、この部分に線をひこう。」と根拠となる部分を示すと、頷きながら「そうそう。」や、悔しそうに「あー、そうか。」と様々な表情がありました。時間は経ち、あっというまに授業終了です。実は、まだ解いていない問題がありました。
さて、前回の国語の授業のことです。その日の授業のテーマは、「場面の様子をとらえる」です。そこで、扱ったのが川越文子(かわごえ ふみこ)さんの作品でした。ワークにあった文章は作品の序盤を抜粋したものだったのですが、主人公がものすごいスピードで走ってくる車にぶつかりそうになる時に飼い犬のジュウベエが主人公を突き飛ばして、身代わりになってくれたというシーンなのです。そして、ジュウベエはというと…不思議なことに体は主人公の目の前にあるのに心の中で会話をすることができるようになっています。問題では、その時の季節や主人公たちがどこいるのか、主人公の気持ちなどを文章中から問題を解く根拠を探しながら読み解いていきました。その時の生徒達の表情は真剣そのものです。中には、「あっ!ここだ!」と心の声がもれてしまう生徒もいました。解説では、「〇〇行目を見てみよう。そして、この部分に線をひこう。」と根拠となる部分を示すと、頷きながら「そうそう。」や、悔しそうに「あー、そうか。」と様々な表情がありました。時間は経ち、あっというまに授業終了です。実は、まだ解いていない問題がありました。
岡田:今日はここまで。
生徒:えー、もっとやりたかった。気になる。
生徒達:そう、最後までやりたい!
岡田:うーん、だけど、時間だからなぁー。
生徒:じゃあ、残りは家でやろう。
生徒達:そうだ。そうしよう。
岡田:そうだね。今日の宿題は、残りの問題とあとは〇ページにしよう。
生達:ジュウベエどうなっちゃんだろ?
(そして、冒頭の生徒達の発言につながります。)
生徒:えー、もっとやりたかった。気になる。
生徒達:そう、最後までやりたい!
岡田:うーん、だけど、時間だからなぁー。
生徒:じゃあ、残りは家でやろう。
生徒達:そうだ。そうしよう。
岡田:そうだね。今日の宿題は、残りの問題とあとは〇ページにしよう。
生達:ジュウベエどうなっちゃんだろ?
(そして、冒頭の生徒達の発言につながります。)
生徒達は宿題をメモしています。それを終えたことを確認して挨拶をして終えたのですが、何人かの生徒はその場ですぐに取りかかっていました。また、自宅でゆっくりやりたい生徒達もいます。そして、その場で最後まで文章を読み問題を解いた生徒が、自宅でやろうとしている友達に「どうなるか教えようか?」といたずらな笑顔を浮かべて言うと、「だめだよ!家でやるんだから。」というやり取りを見ていてとても微笑ましいと同時にとても嬉しい気持ちであふれました。
新年度がスタートしたほんの3か月前には、国語の文章を読むのが好きではないと言っていた生徒が少なくありませんでした。しかし、このようなクラスの雰囲気ではそのような心配も無くなりました。子供たちが秘めている大いなる可能性を実感する機会となりました。そして、子供たちの可能性を引き出すうえで、周りの大人は決して小さくない役割を担っていることを再認識して身が引き締まる思いになりました。
私達、三進の教師は勉強を教えることだけが責務だとは思っていません。生徒の可能性をとことん信じて、生徒一人ひとりのことを真剣に考えて未来を切り拓く力を身につけてもらうことが私達教師の使命だと考えています。
伊東本部校 岡田 怜
新年度がスタートしたほんの3か月前には、国語の文章を読むのが好きではないと言っていた生徒が少なくありませんでした。しかし、このようなクラスの雰囲気ではそのような心配も無くなりました。子供たちが秘めている大いなる可能性を実感する機会となりました。そして、子供たちの可能性を引き出すうえで、周りの大人は決して小さくない役割を担っていることを再認識して身が引き締まる思いになりました。
私達、三進の教師は勉強を教えることだけが責務だとは思っていません。生徒の可能性をとことん信じて、生徒一人ひとりのことを真剣に考えて未来を切り拓く力を身につけてもらうことが私達教師の使命だと考えています。
伊東本部校 岡田 怜