お風呂の湯を張るとき、ある温度に設定して入れます。どんな仕組みでお湯を張っているのでしょう？それは温度センサーが大きな役割を果たしています。浴槽に入る前の水の温度を常に測定し、設定温度に足りなければ炎の量を増やし、設定温度より高くなれば炎を小さくし、水の量を増やす。この操作を繰り返すことにより設定温度に近づいていきます。これをフィードバック制御といいます。
　さて我々人間も四六時中この制御を行っています。体の中で自動に行うものもあれば、手動で行っている部分もあります。手動で行うものについては、自分自身で立てた目標に対して足りない部分を補う行動が必要になります。この行動は自分で決めることが多いと思いますが、どんな行動をしていくと目標に近づくのか何度も試行錯誤です。それを繰り返していくことで最短でいい結果に到達することが身に付けていくのではないかと思います。初めから最短で出来てしまう、これは素晴らしいことです。しかし、できないことをできるようにする行動、これが人としての行動であり、我々はそれを微力ながら助け、アドバイスをし、見守っていくことが仕事だと思っています。生徒の皆さんはセンサーを敏感にし、いろいろと行動してみましょう。そうすることで解決策も少しずつ見えてくるのではないでしょうか。