先日仕事から帰宅後、カレーを作りました。没頭していると2時間ほどを要し、いつのまにか遅い時間になっていました。
　なぜカレーを作ったかというと、ある現役プロレスラーの話を聞いたからです。そのプロレスラーは現役でありながら、居酒屋を経営しているのですが、コロナ禍で困っている人たちに無料でカレーを提供していました。困っている人たちを助けたいと言う気持ちに加えて自分が駆け出しの時、先輩に助けてもらったからです。練習の後に先輩が「お腹減ってない？」「何か食べに行こうか？」と声をかけてもらったことがとても嬉しかったこと、そしていつか恩返ししたいと思っていたということです。なかなかできることではありません。そして驚いたのが、カレーの中の具の大きさです。ジャガイモやニンジン、玉ねぎ、１つ１つの具がとても大きく、食べる人の喜ぶ顔がみたいという気持ちの表れだそうです。人のためにできることや人に喜んでもらうことを考えてみるといろいろ浮かぶかもしれません。ただ行動に移すこと、実行することは二の足を踏んでしまうことがあると思います。
　私も教師として生徒に、知識以上の何を持ち帰らせることができるのか、やる気のでる授業だったのか、数学や理科の面白さを伝えられているのか。そんなことを自問自答しながら、いつもより具の大きいカレーを作ってみました。

富士宮校　日比 剛