自分の世界を広げよう
人間だれしも、今まで生きてきた経験の中でのものさしで、物事を判断してしまいがちですが、それだけではいつか限界を迎えます。この他人の意見を受け入れない「情報の遮断(しゃだん)」については、2003年に出版された養老孟司(ようろうたけし)さんの『バカの壁』という本でも述べられています。他人の意見を受け入れることを拒否する自分の中の「絶対的正義」を一度自分から離し、頭の中をクリアな状況にして「なるほど、そういう考え方もあるのか」と一度自分の中に取り込んでみる気持ちが必要という内容です。その気持ちを持つことで、自分の見識を広げ、よりいろいろな人の意見や考え方を受け止めることができる寛容さを身に付け、魅力ある人間になっていくのではないかと思います。
勉強にたとえると、小・中くらいでは自己流でも何とかなったとしても、学年が進むにつれ、決められたとおりに行わなければ正答にたどりつけないということがあります。塾に通っている中で、大きく成績を伸ばす生徒の共通点は、「人の意見を受け入れることができる生徒」です。私たちは教壇に立つ教師として生徒たちの学力を上げることが使命です。そして、どの生徒にも同じように話をします。もちろん生徒全員が話に耳を傾けてくれていますが、実際、聞いた内容をそのまま実行するかどうかには個人差があります。ただ聞いているだけではダメですし、どの教科でもしっかりと身に付けるための道筋というものがあります。 非効率なやり方をしている生徒がいたとして、こちらがいくら「こうやってやると効率よくできるし、ミスも減っていくんじゃないかな。」とアドバイスをしたところで、実行してもらえなければ、その言葉は生徒には届かなかったということになります。そして、うまく生徒の学力を伸ばしてあげられない状況が継続します。
4月には、各学年にこの話をしました。 できれば、人生の先輩達が失敗を繰り返しながら導き出した成功への近道を、生徒達が歩んでくれたらと思い、今後も生徒達に響く言葉を選びながら、日々教壇に立ちたいと思います。
富士宮校 江端紘誠
勉強にたとえると、小・中くらいでは自己流でも何とかなったとしても、学年が進むにつれ、決められたとおりに行わなければ正答にたどりつけないということがあります。塾に通っている中で、大きく成績を伸ばす生徒の共通点は、「人の意見を受け入れることができる生徒」です。私たちは教壇に立つ教師として生徒たちの学力を上げることが使命です。そして、どの生徒にも同じように話をします。もちろん生徒全員が話に耳を傾けてくれていますが、実際、聞いた内容をそのまま実行するかどうかには個人差があります。ただ聞いているだけではダメですし、どの教科でもしっかりと身に付けるための道筋というものがあります。 非効率なやり方をしている生徒がいたとして、こちらがいくら「こうやってやると効率よくできるし、ミスも減っていくんじゃないかな。」とアドバイスをしたところで、実行してもらえなければ、その言葉は生徒には届かなかったということになります。そして、うまく生徒の学力を伸ばしてあげられない状況が継続します。
4月には、各学年にこの話をしました。 できれば、人生の先輩達が失敗を繰り返しながら導き出した成功への近道を、生徒達が歩んでくれたらと思い、今後も生徒達に響く言葉を選びながら、日々教壇に立ちたいと思います。
富士宮校 江端紘誠