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夏の思い出


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梅雨入り前なのに真夏を思わせるような暑い日が続いています。ご存じの方も多いとは思いますが、太陽が一年で最も高く上る(南中高度が最大になる)のは夏至の日です。今年は6月21日(金)だそうです。この日は昼の長さが最も長いことでも知られていますが、あと一週間ほどでやってきます。日本で真夏といえば8月の印象がありますが、夏本番と言っていいような気がしてきます。夏本番と言えば、三進では、やはり中3生の夏期特訓です。100時限にも及ぶ受験生にとって文字通り勝負の夏にするためのカリキュラムになっています。今月から新規受付の募集も開始されましたが、今年も「熱い夏」がまたやってくると思うと気が引き締まる思いです。
夏期特訓での思い出は枚挙にいとまがありませんが、毎年のようにこの時期になると思い出される生徒がいます。その生徒は吹奏楽部に所属していた女子生徒です。吹奏楽部は、中3生最後のコンクールが8月初旬にあり、多くの中3生が中体連を終え、部活を引退し、三進の夏期特訓に集中している中、吹奏楽部の中3生は、まだ部活が続いていました。彼女の中学は県大会出場を目指し、連日、朝8:30から夕方4:00まで、終日練習をしていました。当然、夏期特訓にはほとんど参加できず、部活が終わるとすぐに校舎へやってきて、その日の授業のプリントやテキストの宿題を、夜8:00過ぎまでやっていくといったハードな日々でした。ある日、高校の学校見学の関係で部活のない日がありました。前日の夜、明日は朝から夏期特訓の授業に参加できると嬉しそうに帰っていきましたが、翌日、浮かない顔で私のところにやって来て、「先生、すみません。昨日の宿題が全部終わりませんでした。」と謝りに来ました。昨日も部活を終えてから校舎に来て遅くまで自習をし、家に帰ってからも必死で終わらせようと頑張り、深夜2時頃までは記憶にあるが、いつの間にか寝てしまったというのです。私は驚いて、「大丈夫。謝らなくていいよ。よく頑張ったね。」とねぎらうことしかできませんでした。
彼女のように、多くの三進中3生はこの夏期特訓に賭(か)けています。そんな三進生の期待に応えられるように、気を引き締めて全力でサポートしていきたいと思います。