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化学反応


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みなさんは「化学反応」または「化学変化」という言葉を聞いたことがありますか。中学校では2年生で扱う単元ですが、ひらたく言えば「ある物質が違う物質に変わること」です。化学反応の身近な例としては、夏に空を美しく彩る花火、生物の生存に欠かせない光合成、我々の舌を楽しませてくれるホットケーキミックスなどが分かりやすいところです。

さて、この化学反応(化学変化)という言葉ですが、先に述べたものとは異なる意味で用いられることがあります。それは「人と人とが関わり合うことによって、それまでとは異なる心理状態や相互作用を引き起こす」というものです。日本に‟CHEMISTRY”という2人組のアーティストがいます。‟chemistry”は「化学」という意味ですが、そのユニット名は「2人の声が音楽的化学反応を起こすことを期待して」プロデューサーが付けたそうです。また最近では、人気サッカー漫画‟ブルーロック”の中でも、クセの強い選手たちが関わり合う中で「化学反応」を起こし、それまでになかった力を引き起こす姿が描かれています。

春は、多くの人たちが新しい環境に身を置き、人と人とが新たに出会う季節です。つまり!一年の中でもっとも「化学反応」を起こしやすい季節の一つなのです。「心機一転、新しい自分に生まれ変わってみせる!」という気持ちのみならず、実際の変化も得られやすい季節と言えるでしょう。普段とは違う学校に違うクラス、異なった環境に身を置いている一人ひとりが集いお互いに影響を与え合う、そんな場所が三進です。もちろん生徒同士のみならず、我々教師との出会いによって大きく成長する生徒もいることでしょう。「花火のように劇的な『化学反応』を起こしたい!」そんな皆さんとの出会いを、我々は待っています。
富士高前校 太田泰弘