冬だというのに暖かい日差しに汗ばむほどです、とはいえ、空気が乾燥してくるこの季節、手洗い、うがいをしっかりして新型コロナウィルスや風邪などひかないように気をつけたいですね。
富士高前校の生徒はいつも元気な笑顔で三進にやってきます。小学生英語LLクラスの授業の前も生徒たちは、「明日は、修学旅行だ！」「昨日、友達と映画を見に行ったよ。」など日々の話を嬉しそうにしてくれ、私はそんな生徒達を迎えることをいつも楽しみにしています。

授業が始まり、疑問詞「Who」を使った単元では、be動詞、一般動詞を使い分け、「Who is this man?」「He is Johnny, a famous movie actor.」(あの男の人はだれですか？彼は、ジョニー、有名な映画俳優です。) とテキストに沿い、大人顔負けの回答を繰り広げます。

授業も中盤になり、「Who do you respect?」（あなたは誰を尊敬していますか？）の問いに、私は生徒に「自分なりの答えを言ってみて！」と言い、一人ひとりに誰を尊敬しているのか聞いてみました。

「I respect Sakana-kun.」(私は、さかなクンを尊敬しています。)など、様々な答えが返ってきます。それは、生徒の興味関心を知ることのできる楽しいやりとりです。そして最後の生徒、彼は、凜とした表情で前を見据え「I respect my father.」（僕は、お父さんを尊敬する。）と答えました。彼は、当日の授業で解けなかった問題も、次の授業までに根気強く復習をしてテストに臨みます。

答えが出そろうと、逆に生徒達から「先生は誰を尊敬するの？Who do you respect?」「ねぇ誰？教えて！」と質問があるのです。「私が尊敬する人？誰だと思う？それはね」「I respect you!」（私は、あなたたちを尊敬するよ。）そう答えました。

すると、「え？私達？」と生徒は目をまん丸くしたのでした。私は日常のふとした瞬間に、素直で一生懸命な生徒達がまぶたに浮かびます。そして、生徒から日々受け取る様々な感動が水面に幾重にも広がる波紋の様に私の心に押し寄せるのです。

生徒からの思いもかけない質問をきっかけに、心のどこかにいつもあったけれど言葉にできなかったことを伝えることができました。
「Who do you respect?」
「My dear students, I respect you!」

富士高前校　栁澤英子