2018年5月21日

教育とeducation


山(水墨画風)

教育業界に従事してもうずいぶん経ちますが、先日何となく「教育」という言葉を広辞苑(こうじえん)で引いてみました。すると、次のように書いてありました。
「人間に他から意図をもって働きかけ、望ましい姿に変化させ、価値を実現する活動」
大辞林(だいじりん)でも同様の意味です。つまり教育というのは、文字通り「教え育てる」こと、すなわち「教える側」からのものだということになります。

 一方、英語で教育は「education」と言います。これは英語の成り立ちを紹介すると、「e+duc」に名詞を形作る「ation」という語尾がついたものです。「e」は「外に」を、「duc」は「導く」を意味します。空調ダクトの「duct(導管)」と同類の言葉ですね。つまり、相手の中にある資質を外に導き出すのがeducationなのです。こちらは「教えられる側」に着目したものです。

 今、世の中が目まぐるしく変化し続けています。今存在する職業の約半分は、間もなくAI(人工知能)に取って代わられる時代が来るとも言われています。
 日本の未来を担う子どもたちを指導するうえで、将来活躍する人材を育てるためには、子どもたちそれぞれが持っている能力を見極め、それを引き出す力が重要になります。もちろん知らないことは教え、間違いは正してあげることは大切ですが、それに加え、子どもたち個々の能力を見極め、それを引き出す力が我々教壇に立つ者に課せられた使命だと考えます。

私もまだまだ未熟者ではありますが、このことを念頭において、今日も子どもたちと接していきます!

岡本先生

三島総本部校
岡本 昌仁


2018年5月21日

2018年度 定期テストスタート!




2018年5月10日

貝毒の猛威


山(水墨画風)

■楽しい潮干狩り。しかし...
GWで潮干狩りを楽しんだ生徒もいることでしょう。これからの季節、採ることを楽しみ、また食することで二度嬉しいレジャーですね。
しかし、その潮干狩りで採った貝を帰りに返却し、別の貝を持って帰る事態が瀬戸内海などで発生したというニュースがありました。いったい何があったのでしょうか?

■貝毒による自主規制は昨年の2.5倍!?
アサリやかきなどの二枚貝が毒をもっているという事があります。
それは、「貝毒」と呼ばれますが、今年はその毒が多く検出され、出荷を自主規制するケースが全国で昨年の2.5倍で、2005年以降で最悪の状況だということです。
ですから、該当する地域では、潮干狩りで採った貝の代わりに、毒のない貝を渡すという安全措置をとったわけです。

■貝毒とは?
海水中の有毒プランクトンを捕食した貝が、体内に毒を蓄えることによって作られる毒物を貝毒といいます。加熱しても消えることがなく、食べると手足や顔面のしびれ、呼吸困難などで死に至ることもあるそうです。

■まさに生物濃縮(せいぶつのうしゅく)の脅威!
中学3年生の理科で、食物連鎖(しょくもつれんさ)という学習をします。プランクトンから始まり、小さい生物を大きい生物が食べ、それをさらに大きい生物が食べます。その過程において、プランクトンなどが保有している化学物質が、生物の体内に蓄積され濃縮されていく現象を生物濃縮といいます。貝毒はまさにその一例といえます。
 さらに、その貝を食して濃縮された毒を持っているのがフグだと言われています。フグの毒は自分で生成しているのか、外部から取り入れているのか、長く議論されていましたが、人工養殖でその謎が判明しました。毒のない餌で育てたフグには毒がなかったことから、フグの毒は生物濃縮によって生成されていると考えられるようになりました。その毒(テトロドトキシン)の威力は青酸カリの約1000倍と言われ、人を死に至らしめる猛毒です。

 生物濃縮によって蓄積された毒の威力を再認識しました。そして、教室で学習する理科の内容は、生活の中にも直結してあるものだ!と実感するニュースでした。
 なお、貝毒に関しては各都道府県がしっかりと事前に調査し、安全を確かめていますので、潮干狩り自体は安心して楽しむことができます。

三島総本部校 栗原 大輔


2018年4月1日

人間到処有青山


男児(だんじ)志(こころざし)を立て郷関(きょうかん)を出づ
学(がく)もし成(な)らずんば死すとも還(かえ)らず
骨を埋(うず)む豈(あ)に唯(ただ)に墳墓(ふんぼ)の地のみならんや
人間(じんかん)到(いた)る処(ところ)青山(せいざん)あり

山(水墨画風) 男児立志出郷関
学若無成死不還
埋骨豈唯墳墓地
人間到処有青山

 これは、幕末長州藩の勤王(きんのう)思想家でもあった月性(げっしょう)という仏法僧(ぶっぽうそう)の詩です。彼は15歳のとき学問に志を立て、故郷をあとにします。その後、およそ17年間諸国を巡って天下の諸名士と交わりを持ち、後の勤王僧たちの先陣を切ります。そして明治維新以後、新時代の仏教論の中心とされた「仏法護国論(ぶっぽうごこくろん)」を著(あらわ)すなど、この時代を代表する思想家のひとりとして大成しました。この詩は、その15歳の旅立ちに際して詠(よ)んだ決意の詩として、家の壁に書きつけたものだそうです。  
「男たるもの一度学問を志して旅に出る以上、学問が大成できない限りは、たとえ死んでも故郷に帰るまい。骨を埋める場所など、どこであってもいいのだ。人の世には、どこへ行っても墓地とするべき緑濃い山がある」この凄絶(そうぜつ)なまでの決意を詩(うた)った彼は、後に時代を動かすほどの学問を成し遂(と)げたのです。  

 さて、月性がこの詩を詠んだ年齢の15歳は、論語によれば「志学(しがく)」の年、すなわち学問への志を立てる年です。現代では、ちょうど高校受験という、人生最初の関門を経験する年齢に当たります。高校という新天地への旅立ちの時期であり、同時に人生という長い旅の行方(ゆくえ)を、自分の意思で決定する時期でもあります。
 人生は、決して気楽な旅ではありません。ともすれば安易な目的地へ、楽な道へと惹(ひ)かれがちな自分を叱咤(しった)しながら、栄光を夢見て苦難の道程を辿(たど)るのです。旅立ちに際して強い決意が伴わなければ、意志を貫いて旅を続けることはできません。月性がそうであったように、ことを成すには、まず「何としてもやり遂げて見せる」という覚悟を決めることが大事です。  

 今、旅立ちの場に立とうとする君達に、この月性の七言絶句(しちごんぜっく)と熱いエールを贈りたいと思います。夢を、理想を、目標を高く掲げましょう。そして意を決し、ともに世界へ、勇躍(ゆうやく)旅立ちましょう!

岡本先生

三島総本部校
岡本 昌仁


2018年3月22日

後輩たちへメッセージ


公立高校の合格発表日に、たくさんの生徒たちが報告にやってきてくれました。その中で後輩たちのために喜びの声やメッセージを残してくれましたので、その一部を紹介します。
三進で最後まで諦めずに頑張り抜いた先輩たちのコメントです。後輩の皆さんはその言葉を励みにして、先輩方に続くように頑張りましょう!
そして、新高1の皆さんは新たなるステージが始まりました。それぞれの進路に向けて、三進で培ったド根性の精神で困難を乗り越えて行ってください。

三島総本部校 教師一同

 
韮山高校理数科合格 
三島北中 田中陸翔さん

僕は、小学校1年生から9年間三島進学ゼミナールに通ってきました。その中で多くの先生方に出会うことができました。先生方全員が良い先生で、授業もわかりやすく、三進に行くことが楽しみでした。そんな先生方には、とても感謝しています。
三進での9年間で一番の思い出は、中3の合宿です。僕はそこで勉強への意識が高まり、今まで勉強することができました。中3の合宿は、本当に役に立ちました。
三進での9年間は、本当に楽しく、ためになることばかりでした。今までありがとうございました。三進に感謝!!!

三島北高校合格 
三島南中 渡邉ひよりさん

私は夏にとんでもなく頑張りました。ド根性の夏期特訓でドカーーン!とスイッチが入りました。毎時間のように先生たちに質問をして、分からなかったところは絶対にわかるようにする、いろいろな先生に聞いて、違う考え方を知る!!というのを目標に励みました。冬でも同じように燃えて、受験をむかえました。散々色んな人に、落ちるだろ〜などとイジられて見返してやるぞ!と強い気持ちで挑みました。ぶっちゃけ不安な気持ちもあったけど、三進の先生たちに相談にのってもらって、泣きながら話すと気分が軽くなりました。めちゃオススメです。受かってよかった!本当に。早くおいしいご飯が食べたいです!


2018年3月17日

掘り下げ学習のすすめ


 あるとき休憩時間中に生徒と話していたら、次のような疑問と出会いました。
生徒「なんでお寿司に玉子のネタってあるの?」
私「面白い疑問だね。特に気にしたことなかったけど、言われてみれば不思議だよね。基本的に生の魚介類をネタとして握るもんね。最近は、唐揚げやハンバーグなんかを寿司ネタにするのも見かけるようになったけど、玉子は以前から普通にあったしなぁ。なんでだろうね?ちょっと予想してみようか!」
生徒「色合いがきれいだから!」
侍 私「なるほど。」
別の生徒「もしかしたら、魚の生臭さを取るのに卵白が必要で、余った卵黄がもったいないから寿司ネタにして使ったんじゃない?」
私「それめちゃくちゃありそう!じゃあ、真相はそれぞれで調べて答え合わせしよう!」

 なかなか楽しい会話になりました。生活の中には、当たり前になって気にもならないことがたくさんあります。しかし、ふとした瞬間にその不思議さに気が付いたらとことん掘り下げて調べてみると、面白い事実や意外な歴史と出会ったりします。学習とは、学校や教科書から学ぶものばかりではありません。また、自ら行動し調べた知識は教わったものよりも効果的に記憶されます。さらに、周りの人たちが知らなそうな知識であれば話してみたくなりませんか?得た知識を人に伝えると、その知識は確固たるものになります。
 では、さっそく行動してみましょう。上記の内容の調査をお願いします。どんな歴史と出会うのでしょうか?楽しみですねぇ。そして、周りの人たちにクイズ形式で聞きながら説明してみると盛り上がるかもしれませんよ。

三島総本部校 栗原大輔