2018年2月19日

高校入試

 幼いころからパイロットになる夢を持ち続けた少女がいました。その少女は高校受験を迎える年齢になり、夢を実現させるために、石川県輪島市にある航空高校を受験することにしました。
 入試前日、母親と一緒に、住んでいる埼玉県から電車に乗りました。しかし、この日は大雪のため途中で電車が止まってしまいます。道のりはまだ300qもあります。しかし、娘の夢のために母親は決してあきらめません。電車を降りて大雪の中、ヒッチハイクを始めたのです。
 走る車に手を振り続け、乗せてもらえても20q程度。でも母親はあきらめません。娘を励まし、ひたすら歩きます。大雪が降りしきる真夜中、1時間ほど歩いたところにガソリンスタンドがありました。そこにはトラックが1台停車していて、金沢市内までは乗せてもらえることになります。しかし、金沢市と輪島市はまだまだ遠い。道中で母親はトラックの運転手に事の成り行きを話しました。
 それを聞いた運転手は「わかった、輪島まで行ってやる。」運転手にも同じ年の高校受験を控えた娘がいると。そして、一睡もせず、輪島まで走ってくれたのです。
 航空高校へは試験開始10分前に到着。運転手は、名前を聞いても連絡先を聞いても教えてくれませんでした。少女は無事に試験に挑むことができました。その後、少女は、当日出された作文問題のテーマを見て、驚いたそうです。

【私が感動したこと】
少女は、迷わず「自分の身に起こった奇跡のような‘感動’」をありのままに書きました。大雪の真夜中、見知らぬ親子を運んでくれた運転手の温かな気持ち、自分を励まし、あきらめずにヒッチハイクをしてくれた母親。そして、人のやさしさに感動したと。少女の作文を読んだ副校長は「運転手の善意に感謝でいっぱい。簡単に諦めない生徒も立派だった。」と言ったそうです。
 後日、少女のもとには合格通知が届けられました。

 この話は2010年に本当にあった出来事です。
 公立高校入試まで20日を切りました。みなさんもこの少女と同様、様々な人たちに支えられ、ここまで来ました。その感謝の気持ちをどうか忘れずにいてください。そして、その気持ちを誰かに返せる人間になってください。
 何年この仕事をしていても、毎年毎年、生徒たちとそのお父様、お母さまから学ぶことがたくさんあります。今年もたくさんの感動をいただきました。本当にありがとうございました。

 受験生諸君、残りわずか、
 1分1秒悔いのないよう。

富士駅前校 野村聡美

2018年1月11日

思い込みの力

 皆さんは「プラセボ効果(プラシーボ効果)」という言葉を知っていますか。プラセボ効果とは、「偽薬効果(ぎやくこうか)」とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにも関わらず、病気が快方に向かったり、治癒することを意味します。

実際に実験で薬理学的に効果のない薬を、鎮痛剤(ちんつうざい)として与えると、 30%の人に鎮痛効果が認められたそうです。

 例えそれが本人の『思い込み』であっても、効果があると信じることで本当に効果が得られてしまうとのことです。また、一度信じ込んでしまえば脳が勝手に学習し、嘘であると明かされても効果は持続するそうです。
 他にも、

・目の前で鉄の棒を熱して見せてから目隠しをし、
 熱していない鉄の棒を腕に押し当てると、
 熱した鉄の棒を当てられたと勘違いをして、
 熱いと感じてしまった。
 その後、腕に火傷のような反応がみられ、水膨れが出来た。

・「水しか飲んでいないのにどんどん太ってしまう」と言うと、
 自己暗示にかかってしまい本当に太ってしまう。

など、過去に様々な実験結果があります。
 実際に私も「寝る前に起きる時間を声に出して言うと、その時間に起きられる」ということを聞き、実際に試してみると、見事に起きることが出来ました。私は、昔から寝坊をしてしまうことが多かったのですが、これをやるようになってからは、寝坊することはほとんど無くなりました。

  このように、「思い込み」の力というものはすごい力を持っています。「面倒くさい」「やりたくない」「出来ない」など言っていると、悪い方向へ自己暗示をかけてしまいます。「がんばってやろう」「自分なら出来る」と声に出して言うことで、良い方向へ自己暗示がかかり、様々なことで良い結果を出せるようになっていきます。普段からネガティブな言葉は言わないようにし、ポジティブなことを言うように心がけていきましょう。

富士駅前校 勝又秀道

2017年12月16日

エアメール

 先日、海外からクリスマスカードが届きました。場所はネパール。インドの北に位置する、ヒマラヤ山脈のふもとにある小さな国で、まだまだ発展途上の貧しい国です。おそらく行ったことがある人は少ないでしょう。私は高校2年生の時にこの国に行き、一人の少女と友達になりました。それ以来文通を続け、今でも手紙のやり取りをしています。

 彼女の名前はビニタ。当時 12 歳。私が高校 2 年の夏休みにボランティアで井戸を掘りに行った村に住んでいました。私はビニタの家でホームステイをさせてもらいながら、村人たちと井戸を掘りました。毎日、汗だくになりながら掘った井戸から水が湧き出てきた瞬間の喜びと感動は忘れられません。皆で抱き合って涙を流したことは今でもよく覚えています。村は山の上にあり、それまでこの村には水道はおろか井戸もなく、村の人たちはほぼ毎日 2キロの山道を往復し、下の川まで水を汲みにいかなければならないという状況。そしてこれは多くがビニタのような子供たちの仕事でした。

 私は滞在中、通訳を介し、彼女といろいろなことを話しました。中でも特に印象に残っていることは、彼女が「すべての子供がたくさん勉強できるなんて日本はいいね」と言ったことです。その村にも簡素なつくりの学校はあるものの、水汲みや下の子の面倒を見ること、家事の手伝いなど、子供たちにはたくさんの仕事があり、勉強する時間が取れないとのことでした。井戸ができたことによって水汲みの時間が勉強に充てられると彼女は本当にうれしそうに話していました。
 彼女の言葉を聞いた時、私は初めて自分の環境がどれだけ恵まれているのかを理解し、感謝しました。水道をひねれば水が出ること、お風呂に入れること、布団で寝られること、ご飯が食べられること。毎日、特に困ることもなく生活ができていることがどれほど幸せなことか。そして、勉強したくでもできない人が世界にはたくさんいて、当たり前に勉強できる環境があることがどれほど素晴らしいことか。

 その後彼女がどれだけ大変な思いをしたのか、どれほど努力したのか、私にははかり知れません。でも今では、彼女と英語で文通をしています。

 もうすぐ2017年が終わります。自分を見つめ直すいい機会ですね。

富士駅前校 野村聡美

2017年12月2日

定期テスト結果速報!

2017年11月14日

ミスを減らそう!

 先日、数学の授業で小テストを行った際に、ある生徒がこんなことを言っていました。
「あー、ミスさえしなければ合格だったのになー」と。
皆さんの中にも、心当たりがある人がいると思います。勉強だけでなく運動や仕事などでも「ミスさえしなければ」ということは多々あると思います。
 ではそのミスを減らしていくためにはどうしたらいいのでしょうか。

 まず1つ目は、「練習をすること」です。
 ミスをする原因として、練習量が少ないことが挙げられます。例えば、九九の計算を習ったばかりの小学生では、初めのうちは答えを間違えることも多いでしょう。しかし、中学生くらいになると、ほとんどミスをしなくなっていくと思います。それは、九九を習ってから何回も九九を使って計算をして、繰り返し練習をしてきたからです。つまり初めはミスばかりしてしまっても、繰り返し練習をしていくことでミスは減らしていくことが出来るのです。

 2つ目は、「自分がどのようなミスが多いのかを把握し、意識すること」です。 1つ目で「練習すること」を挙げましたが、ただ漠然(ばくぜん)と練習するだけではなかなかミスは減りません。宿題や小テストなどで自分がしているミスを把握し、それを意識して練習することが大事です。例えば、小テストで符号ミスを多くしてしまったのであれば、宿題などの問題演習の際に、「符号ミスをしないようにしよう」と思って練習していくことで符号ミスは減っていきます。

 3つ目は、「自信をもって(良い点を)望むこと」です。
試験や試合などでは色々なプレッシャーがかかることが多いでしょう。そのため、普段通りの力が発揮出来ずにミスをしてしまうことも少なくないと思います。プレッシャーは「間違えたらどうしよう」、「上手くいかなかったら」とネガティブに考えてしまうとどんどん大きくなってしまいます。「あれだけ練習したのだから大丈夫、良い点取るぞ!」と自信をもって、高得点を望むことで、プレッシャーを跳ね除けて力を発揮することができます。
勉強  勉強や部活など、様々なことでミスはつきものです。誰でもミスをすることはあります。大事なのは「ミスをした後、どうするか」です。ミスをそのままにせず、今後同じミスをしないために、原因を探り、繰り返し練習することで、ミスを限りなく0に近づけることができます。

 特に中学校3年生は入試での1つのミス、その1点が合否を分ける大事な1点になることがあります。繰り返し練習をし、ミスを限りなく0に近づけていけるように、一緒に頑張っていきましょう。


富士駅前校 勝又秀道

2017年10月7日

10月とタコ

テニス  10月になり、もうすっかり秋ですね。
ところで、10月は英語で言うとOctober、タコ(蛸)はOctopusです。似ているなぁ、と感じたことはありませんか。実はこの二つにはつながりがあるんです!
 英語にはもともとラテン語からきている言葉が多くありますが、『oct』もその1つで、数字の【8】を意味する言葉です。皆さん知っている通り、タコは足が8本ですから、『oct』が使われているのですね!
 問題は10月です。なぜ【8】を意味する『oct』が使われているのでしょうか。きちんとした理由があるんです!現在1年は1月から始まり12月で終わりですね。しかし、古代ローマでは、1年は3月から始まり2月で終わりだったのです。三進の1年と同じですね。三進は古代ローマ歴を採用している!?わけではありません(笑)学校の先取り授業をするために、学校よりも1か月早く進んでいるんです。ということで話を戻すと、、、今の10月は【8】番目に来る月となり、『oct』が使われたということです。

 とても面白いこの話ですが、実は私自身が中学生の時に英語の先生から教えてもらったことなんです。こういう話は覚えているものですね。私も同じ教師の一人として、生徒の知的好奇心を刺激する授業を心がけていこうと改めて決意した10月です。

富士駅前校 野村聡美

2017年9月16日

学調・定期テスト結果速報!

2017年9月6日

メリハリの大切さ

秋  つい最近までは、うだるような暑さが続いていたのに、ここ数日は涼しく過ごしやすくなってきましたね。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますし、これからはどんどん秋が近づいてくることでしょう。
 さて、皆さんは「秋」と聞いて思い浮かべることは何ですか?
 秋と言えば、「食欲の秋」、「スポーツの秋」、「芸術の秋」、「読書の秋」など楽しみが多く、運動会や遠足などの行事やイベントが盛りだくさんの季節ですね。
 私は断然「食欲の秋」を楽しみにしています。秋刀魚(さんま)、栗(くり)、鮭(さけ)、新米など秋に旬を迎えるおいしい食べ物がたくさんあります。また、秋は釣りにとっても、狙える魚が多くなる季節なので、待ち遠しく感じています。
  私はこうした楽しみがあるからこそ、日々の生活の大変なことを頑張れるのだと思います。そして、楽しむ時は全力で楽しみ、頑張らなければいけない時は全力でやる。メリハリを持って過ごすことは、人生を豊かにするのに不可欠だと私は考えています。

   勉強も同じで、ずっと「勉強しなきゃ」と気持ちを張り詰めていると、いつかその気持ちの糸が「プツン」と切れてしまいます。そうなると、勉強から逃げてしまったり、やる気が出なくなってしまいます。そうならないように、やる時は全力でやり、遊ぶ時は全力で楽しみ、休む時はしっかりと休む、このメリハリがすごく大事だと思います。
勉強  特に受験生の中3生は、これから受験勉強が本格的に始まっていきます。勉強を全力で頑張るのはもちろんですが、頑張りすぎて途中で気持ちが切れてしまわないように、時には息抜きや休息もしっかりと取り入れて、受験に向けて一緒に頑張っていきましょう!

富士駅前校 勝又秀道

2017年8月21日

中3夏期合宿!

テニス  毎年恒例、中3夏期合宿が終了しました。3日間で25時限分の授業!生徒たちは立派にやり遂げて帰ってきました!たった3日で本当にたくましくなった生徒たち、得たものは学力だけではなかったようです。以下、合宿の感想文からの抜粋です。

■改めて自分の苦手なところが分かりました。入試までにしっかり克服します。(男子A君)

■学んでいる地域は違っても『志望校合格』という共通の目標を持っている仲間たちに囲まれて、とても良い刺激になった。これからもみんなに負けないように頑張りたい。(男子B君)

■休み時間にも復習をしている仲間たちを見て、自分もやらなければという気持ちになりました。その結果確認テストで満点を取ることができ、とてもうれしかったです。(女子Cさん)

■努力の大切さや結果に結びつける大変さ、満足できた時の嬉しさはこれからも忘れないでしょう。学んだことをいかして頑張ります。(女子Dさん)

■この合宿で学んだことは本当に多く、行かなければどうなっていただろうと思うほどです。この貴重な体験をこれからの受験勉強にいかしていきます。三進、ありがとう!(女子Eさん)

 合宿の最終日、おうちの方への手紙を書きました。一人一人の手紙を読ませてもらったところ、思わず涙してしまいました。中学3年生、15歳。もう大人です。彼らは本当はしっかりといろいろなことをわかっているんです。しかし、日々の生活の中で甘えの気持ちが出てきたり、逃げたくなったりしてしまう瞬間も出てきます。そんな時こそ我々の出番ですね!生徒一人一人が後悔のない高校入試になるよう、全力でサポートしていきます。受験生諸君、これからもビシビシ行きますよ!

富士駅前校 野村聡美

2017年7月19日

定期テスト結果

2017年7月10日

文武両道

テニス  先日、中体連のテニスの試合を観戦してきました。日差しがとても強く、暑さも厳しくなっていますが、みんな全力でがんばっている姿を見て、思わず自分の中学生時代を思い出し、胸が熱くなりました。やはり中体連は、中学生の部活の集大成、特に3年生にとっては最後の試合だけあって、生徒たちの『勝ちたい』という気持ちが強く伝わってきます。
 中学生の部活動は一生に一度しかない貴重な経験の一つだと思います。目標を達成する喜びや仲間たちと共に全力でがんばれた経験は、人生においての大事な宝物になると思います。今までの練習の成果を十分に発揮して、後悔のないように全力でがんばってほしいと思います。
 そして、部活だけではなく夏休み中は勉強も力を入れましょう。なぜなら、勉強も、日頃の集大成がテスト結果に表れるからです。夏休み中は学校がないので、自分から勉強していかなければいけません。この夏をどのように過ごすかがやはり大切です。
勉強  三島進学ゼミナールでは、部活と勉強の両立ができるように、生徒達の勉強面での不安を夏セミナーや夏期特訓を通して全力でサポートしていきます。一緒に最高の夏休みにしていけるようがんばりましょう。そして、休み明けの定期テストで自己ベストを目指しましょう。

富士駅前校 勝又秀道

2017年6月27日

三進感謝祭やります!

 富士・富士宮地区に三島進学ゼミナールが開校して100日が経過しました。
 現在、通塾してくれている生徒、ご理解ご協力をいただいている保護者の皆様、あたたかく見守って下さる近隣の皆様に感謝の気持ちを込めて、お祭りを開催しています!6月24日(土)富士宮校、25日(日)富士高前校でのお祭りは、塾生やそのお友達をはじめ、近隣の方々にも多く参加していただき大盛況でした!












 ただ、食べ物を振舞うだけでなく、学習塾ならではの『頭を使う』ゲームコーナーやクイズラリーなど、校舎の設備を活用して皆さんにお楽しみいただける工夫を凝らしました。また、生徒が作成した「勾玉」の出来栄えを競う、『M1グランプリ』の投票も行っています。














 三島進学ゼミナールでは、関わって下さる皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに、今後も地域に根ざした運営を心がけていきます。これからもよろしくお願いします。





















 上記の通り実施いたします。 お近くの方は、ぜひお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。 お待ちしています!

富士・富士宮地区 野村聡美

2017年6月14日

勝負の夏の準備万端!


 日本では一般的に6月1日を衣替えの日とし、衣服や身の周りのものを入れ替えますね。この風習の歴史は古く、古代中国から平安時代に日本に伝わり、宮中行事の一つとして執り行われていたそうです。その後、時代の移り変わりとともに庶民にも定着し、現在のように6月1日に行われるようになったのは明治6年に太陽暦が採用されてからのようです。富士駅前校でも、教室ではほとんどの生徒が半袖になり、いよいよ夏だなぁと感じている今日この頃です。生徒達だけでなく、校舎の掲示なども大きく衣替えをし、夏一色! 夏セミナーや100時間特訓 勝負の夏の準備万端です!

熱い夏









富士駅前校 野村聡美

2017年5月20日

本番で力を発揮できない君へ

 先日、授業中に小テストを実施した際に、一人の生徒がこんなことを言っていました。
「普段なら出来るのに本番になると弱いから、あまり出来なかった」と。
 本番に弱い理由としては、色々なプレッシャーに負けてしまうことが原因だと思います。しかし、そんなプレッシャーに打ち勝ち、本番に強くなる方法があります。その1つが「パフォーマンスルーティン」です。あのイチロー選手や、最近では五郎丸選手など一流のスポーツ選手の多くが取り入れています。
 このパフォーマンスルーティンというものは、過去に成功体験した際に行った動作を同じように行うことで、成功体験を呼び覚まし、その時と同じ精神状態にすることで、集中力を高めて、どんな状況でも力を発揮することができるようにするためのものです。もちろん、前提として日々の弛(たゆ)まぬ努力がなければ意味はありません。
 私も昔から自分なりの「パフォーマンスルーティン」を持っていて、大事な試合や試験の際には必ず使って結果を出すことが出来ていました。
 初めは「良い点数が取れた時に使っていたペンを使う」「試合に勝った時と同じ服装で試合に臨む」「調子が良かった時と同じ朝食を取る」などの簡単な、いわゆる「げん担ぎ」から始めてみてください。そして、それらをルーティン化(習慣化)させていくことで自分だけのパフォーマンスルーティンを作ることができます。
勉強野球  勉強やスポーツなどで努力をしているのに、本番に弱いためになかなか結果を出せないと感じたことがある人はぜひ試してみてください。



富士駅前校 勝又秀道

2017年4月24日

不思議な音

 先日、校舎の外で生徒の出迎えをしている時のことです。遠くの方から「ズズゥーン」とまるで地響きのような音が空全体から聞こえて来ました。しかも一回ではなくほぼ同じぐらいの間隔でしばらくの間、鳴り続けていました。
 実は、以前にも三島や沼津でその音を聞いたことがあり、自分の中で音の原因として可能性のあるものを考えたことがあります。「地震の予兆の音」「富士山の火山活動の音」「遠くで何かを爆破している音」などなど色々想像してみましたが、それで終わっていました。
疑問  今回は、気になって気になって仕方がなかったので、インターネットで調べてみました。すると、一番有力で現実的なものが、御殿場市にある防衛省・自衛隊東富士演習場での訓練に由来する「自衛隊の訓練の音」でした。そこで更に、防衛省・自衛隊富士学校のホームページの「大きな音のする可能性のある訓練等の予定」を確認したところ、私が音を聞いた日にちと時間が一致していました。これが音の原因だと判明してスッキリしました。
 また、生活圏内において必要な訓練の時間情報が、インターネット上で詳細に公開されていることにも驚きました。今は、知りたいことを、自宅に居ながらネットで検索し、かなり深い情報まで得ることができる、恵まれた時代です。みなさんも日頃の生活の中で、ふと気になる何気ない事でも、どうしてだろう?と疑問に思ってみてください。そして、どんどん調べてみましょう。新しい発見があるかもしれませんよ。

富士駅前校 勝又秀道

2017年4月10日

菜種梅雨

 新しく小学生、中学生、高校生になった皆さん、ご入学おめでとうございます。
 みなさん、新学年になった気分はどうですか? 私個人としては、4月生まれということもあり(花粉症でもないため笑)この時期が大好きで、菜の花や桜を見て、のんびりドライブをしながら富士駅前校に通っています。 しかし、なんだか最近雨が多い。。。と思いませんか?せっかく咲いた桜も悲しそうです。

理科図形  雨の日が続くとどうしても気分が憂鬱(ゆううつ)になりがちですが、この時期の雨について調べてみると、3月下旬から4月上旬にかけて降り続く雨のことを菜種梅雨(なたねつゆ)というそうです。この名前は、菜の花が咲いている時期に降る雨ということに由来しています。また、他のたくさんの花を咲かせるという意味で催花雨(さいかう)という別名もついているそうです。なんだかおしゃれですね。
 菜種梅雨の季節が終わると、5月初旬のたけのこ梅雨、6月の梅雨(梅の実が熟す季節だから)と続きます。
 こう調べてみると、雨もなかなかいいもんだなぁと思います。ちょっと目線を変えるだけで、いろいろなことが素敵に見えたりしてくるものですね。

富士駅前校 野村聡美

2017年3月20日

読書のススメ

 以前、高校入試でこんな問題が出題されました。

『ニホンミツバチがスズメバチを撃退(げきたい)する方法を答えなさい』
理科図形
正解は「たくさんのミツバチがスズメバチを取り囲み身体を震わせて熱を出し、蒸し焼きの状態にする」(ニホンミツバチがスズメバチを取り囲む姿から「蜂球(ほうきゅう)」と呼ばれています。)ニホンミツバチは48℃まで耐えられますが、オオスズメバチは46℃で死んでしまいます。たった2℃の差を利用して、小さなミツバチが、昆虫界最強ともいえる戦闘能力をもったオオスズメバチを倒してしまう…自然の世界ってすごいですね。
 私は虫は得意ではありません。正直言って苦手です。しかし、ある小説を読んでから、オオスズメバチが好きになりました。(実際にオオスズメバチが近寄ってきたら真っ青になって逃げ出すと思いますが。)その小説は、百田尚樹著『風の中のマリア』(講談社)です。
 主人公マリアはオオスズメバチのワーカー(働きバチ)。最強の戦士マリアが、自分が生まれた帝国(巣)のために戦い、無数の昆虫を戦闘でなぎ倒していくシーンが鮮明(せんめい)に描かれたちょっと「残酷(ざんこく)」な物語。ちなみに、先に書いた「蜂球」も詳しく描かれています。
 この小説が素晴らしいのは、オオスズメバチや他の昆虫の生態が詳しく描かれているだけではなく、あえて最強のオオスズメバチの視点から描いたことにあります。普通なら「弱者」であるミツバチを主人公にした方が泣ける話になりそうですが、視点を変えたところに面白みを感じます。また、「弱者が力をあわせて強い敵と戦う」・・・それはそれで読者に感動と勇気を与えてくれるでしょうが、自然の世界においては自分が生き残り、自分の子孫を残すために、弱者も強者も懸命に戦っている。そこにはどちらが正義でどちらが悪か、などという区別はありません。それは後から人間が勝手に意味づけしたものに過ぎないのです。
 強者には強者なりの苦悩があり、そして敗北がある。(作品を読んで見ると分かります)そのドラマを描ききったこの小説は私にとって忘れられない作品の一つです。厳しい生存競争の中で懸命に生きている、その生命の世界の厳しさと凄(すさ)まじさを垣間(かいま)見てほしい。そんな思いでこの本を紹介しました。みなさんも面白い本に出会ったら、ぜひ私に教えてくださいね!

富士駅前校 野村聡美